行きつけの店のつくり方


昔よく飲み歩いていた頃の話です。
もともと食べたり、飲んだりが大好きでしたので
気軽に行ける自分だけの行きつけのお店があったらいいなと
いつも思っていました。

仕事終わりに飲みに行くことだけが唯一の楽しみで、
ストレス解消も相まって、毎日のように飲み歩いて帰っていました。

毎日飲みに行くということになれば、
その日に食べたいものというのはコロコロ変わるもので、
お店のジャンルもコロコロ変わっていました。

初めはいろいろと開拓していましたが、
ジャンル別にだんだんと行きつけのお店が決まってくるようになりました。

煮物・お刺身系ならココ、スペインバルならココ、焼き鳥ならココといった感じです。

行きつけであれば、店主に顔を覚えてもらっていますので
お店も気軽に寄れて過ごしやすいですし、自分の居場所のように感じられます。

また、飲み会のセッティングがしやすかったり、予算交渉もお得にできたり、
またサプライズ系のイベントもスムーズに協力してくれたりなど
行きつけのお店があることのメリットはたくさんあります。

では、行きつけのお店はどうやったら作ることができるのか?
私の場合は以下の4つのポイントで行きつけにするお店を判断していました。

@カウンター席とテーブル席の両方あるお店か。(カウンター席は必須)
A味が好みに合うか。
B値段が適当か。(自分のお財布事情に合うか。)
C店主とのフィーリングが合うか。

お店を探すポイントはあまり雑誌などの情報に頼らず、
自分の足と嗅覚を使って直感的にいいと思ったお店に入ることです。

行きつけですので、まずは仕事帰りで気軽に寄れる立地も大事です。
よく見てみるといつもの通勤路付近で行きつけのお店が何気に潜んでいたりします。
お店の規模は店主中心でスタッフが2〜3人規模までのお店が理想です。

初めの内は店内の雰囲気が外からでもわかる
オープンなお店の方が探しやすいと思います。
カウンターがあるかどうかも外から見てすぐわかりますし。

なぜ行きつけのお店にカウンターがあることが条件かというと、
行きつけのお店なら、普段は一人で行くことが多いからです。
一人で行って気軽に飲むためにはカウンターが必要ですよね!

@ABは最初の訪問で判断が付きますが、Cの店主とのフィーリングはどうするのか?

初めの訪問で@ABを問題なくクリアできていて、お店の雰囲気が体感的に問題なければ
客の少ない平日を中心に最低3日間連続で店に足を運びます。

その中で店主とのコミュニケーションや客層、店の雰囲気などを総合的に見て
行きつけにするかどうかを判断します。

さすがに3日も連続で店に足を運べば、お店側もおっ!と一目置いてくれますし、
カウンターで飲んでいる一人客をほっとく店主はほぼいません。
何かしら会話につながり店主の人となりなども見えてくるはずです。

店主と意気投合すれば、話し込んでしまって時も忘れ、
居心地のいい時間を過ごせたと満足することもあるでしょう!

常連客になればちょっとしたサービスを受けることも少なくありません。
頼んでもいないメニューをどうぞとこっそり出してくれたり、
新メニューを試食して感想を聞いてほしいと言われたりなど、
普通のお客さんとは違った隠れサービスを受けたりするとすごく嬉しいものです。

また行きつけの店に通っていれば、
カウンター席で常連客同士のつながりができるのも楽しみの一つです。

場合によっては、店主がキューピッド役で一人客同士をうまく繋いでくれて
カップルになったなんて話も結構ありました。

現在は、ほとんど飲み歩くことも少なくなりましたが、
今となってはとてもいい思い出です。




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